「新ちゃ〜んwお薬ですよ〜w」























【座薬】































 熱を出した。

 朦朧とする中、夢を見た。

 母さんが俺に、薬と言って座薬を渡した、そんな最低なところから始まる夢を見た。

 脱力感に襲われる。

 夢でまで疲れるなんて最悪だ。

 折角風邪を引いたのだから、少しくらい休ませて欲しい。

 せめて夢の中くらいはさ。

「はーい、新ちゃん、入れますよぉ〜w」

 あぁ・・・。

 もうほんとに勘弁してくれって。

 疲れるんだってば・・・。

 いや、疲れてるんだってば・・・。















 夢の中、母さんに犯される夢を見た。

 座薬を入れたそこに突っ込まれる夢を見た。

 いくら熱で力が入らないからって。

 座薬が溶けたからって。

 それはないでしょ。

 母さんの姿のまま、男にしかついてないそれを出すってのは。

「バーロ・・・」

 思わずそう言っちまったくらいだぜ?















 とか何とか言っているというか思っているというか夢見てたうちにだな。

 アイツは人の体をおもちゃみたいに無邪気によ。

 俺が壊れたらどうしてくれるんだ。

 と。

 まぁ思うわけなんだ。

 突き上げられる度に声が出る俺。

 何かもう安っぽいおもちゃそのものでさ。

 安いからすぐまた買えるとでも思っているのかね。

 それとも安いからすぐ壊れてもいいやとか思ってるのかね。

 あ、あぁ・・・・ソコ、キモチイイ。

「も・・・と・・・・・・・」

「・・・・・・へ?」

「もっと・・・・・そ、こ・・・・」

 夢の中でも俺はアイツが好きらしい。

 母さんの格好をしてるけれども、それはまあおいといて。

















 『母さん』の、長い髪を引っ張った。

 思い切り引っ張った。

 痛そうな顔をしていたが。

 そんなの俺の知ったことじゃない。

「あ、ぁ・・・・・ああ、いい・・・・・いいよ・・・・・・」

 『母さん』がゆっくりと動き出す。

 一応、風邪の俺を気遣ってなのだろう。

 ・・・・それくらいならやらないでくれ。

 本音はそこだけれどもな。

 まぁ敢えて言わないことにする。

 夢と言うことにしておこう。

「く・・・・どぉっ」

 オイオイ。

 母さんは息子を苗字で呼ぶかってーの。

 剥がれてるぞ、お前。

 まだまだマジシャン失格だね。

 タネをばらしちゃダメでしょう。
























 あぁ。

 腰がだるい。

 もうそろそろやめてほしい。

 そろそろやめにしますかね。



























「も、もやめ・・・・・・」

「くど、イッ、イくっ?」

「あっ、あっ、いっ、くっ!」

 ぬるぬると。

 折角入れた座薬、出ちゃってるんじゃないか、とか。

 奥まで入れすぎなんじゃ、とか。

 スリコミすぎて効き過ぎたらどうしよう、とか。

 関係ないことを思いながら。

 俺はこんな俺に手を出した、『母さん』に言い放つ。


























「あ、あぁ、いっ、イクッ、・・・・・母さんっ!」





























 あぁ。

 腰はだるいがすっきりしたな。

 熱も上がったようだしな。

 底なし沼に落ちていくような感覚があるんだが。

 別に悪い感じじゃない。

 そういえば『母さん』はイけなかった様子だね。

 はっ。

 病人にこんなことするからだ。















 おとといきやがれってんだ。














 









 まぁ、見舞いの花はもらっておくさ。

 愛しい俺の『母さん』からの、な。




















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ともひと
 ありがちなネタですが。
 最強新一君スキーな同盟に入っているからには。
 新一君は最強になってもらいました。
 かわいそうにネェ・・・。
 いや、てか変身トケョ。

2004.5
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