紅 彼の髪は綺麗な色をしている。 思わず指に絡ませたくなる。 絡ませると彼は少しくすぐったそうな顔をして嫌がった。 でも嫌がるのは言葉だけ。 だから僕は彼のコトバに甘えて髪を梳く。 彼は綺麗な指をしている。 私の髪を梳くその指が好きだ。 その指が私の髪を口元に持っていき、じっと見つめる、 その姿が好きだ。 口元にある私の髪。 その姿はまるで彼の唇に紅を刷いたようで。 私は奥底から込み上げてくる何かを意識せずにはいられない。 ------------------------------------------- ともひと  らぶらぶ。  きっとらぶらぶ。  これこそらぶらぶ。  限界のらぶらぶ。(ぁ 2004.4 -------------------------------------------