消 パラ、 パラパラ、って 最初はそんな感じだった。 ほんの少し、 ほんの少ししたら、 パリンって音がして、 先生から音がして、 先生が、一瞬大きな木の様になって、 それで。 先生、死んじゃった。 信じられなくて、 そりゃぁ、「人間らしい」死に方じゃなかったけれど、 でもそんなの、 ここじゃぁ当たり前だし、 そもそも「人間」と「不死族」の境界線がわからないわけだし。 ・・・朗実だって、 今どっちなのかわからないけど。 でもね、 でも、 朗実の先生だっていうことは、 ホントなんだもん。 大好きだったんだもん。 ううん。 過去形じゃない。 大好きなんだもん。 次の日、 学校にいったら、 つっちーがお掃除してたの。 ゴミみたいに、 先生を扱ってたの。 焼却炉にポイされちゃうんだって、 そう思ったら、 涙が出てきたの。 授業が終わってから、 あたし一人で泣いたの。 ホントは授業中も泣いたんだよ? 教科書で必死に、 必死に、 隠したの。 授業が始まる前に、 焼却炉の前に立つつっちーと、 焼かれる先生を見た。 すぐに教室に戻っちゃったけど。 寂しかったなぁ。 寂しいよ。 また会いたいって、 思っちゃいけないのかな。 また会えないのかな。 せめて、 先生の存在が消えないように、 朗実、 先生のこと覚えてるね。 だから先生、 消えないで。 ------------------------------------------- ともひと 清水です。 園部先生とらぶらぶだったなぁって、 思ってですね。 2004.5 -------------------------------------------