扉



























開け放った先は何か、知っているかバカ猿。

あぁ?ナニがよ。

ナニが、じゃない。何を、だ。

ナニを?

あぁ。

ナニを放つって、お前んな真昼間から。

?

ヤラシイコゲ犬め。

人語を理解出来ない猿には無理なことだったか。

本能に忠実なイヌッコロよりかはマシだがな。

…その瞬間目の前が光に覆われるわけだ。

ま、まぁ、そうだな…。

慣れてくると、その先が見える。

えっ、マヂ?

慣れるだろ?普通。

慣れるもんかヨ。クルもんはクル。

…まぁ、普通は慣れるわけだ。

つまりヤり続けていると犬は鈍感になるわけだな。

その先ってやつだが、これがすごい。

スゴ…?

あぁ。初めてそこにたどり着いた時、俺はマジでビビッタ。

へ、へぇ…。

何だ、バカ猿。

き、気持ちイーのか、それ。

あぁ。…爽快だな。熱気が…すごい量の人間がいて…。

複数なのか…。

そりゃぁ、そうだろう。…?お前さっきから変じゃねぇか?

あ?

いや、いつものことだった。悪いな、猿。

ぶっころ。







































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ともひと
 全国大会への扉とヤラシイ扉。
 アマアマとかほのぼので書くと、なんと言うか、
 オトコマエにならないのですよね。
 文才をください。(切実

2004.5
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