柔らかい殻
それは破ることはとても簡単で。
破らなければいけないわけで。
けれど怖くて。
洋水の中で小さく目を閉じて浮いているのは気持ちがいい。
そうしていろと言う声も聞こえる。
わかったよ。
このまま浮いてるから…そっとしておいてくれ。
あぁ誰だ。
俺の中のこの矛盾に気付いたのは。
…やめてくれ。
…待ってくれ。
行かないでくれ。
俺がこの殻を破れたらアンタを追えるのか?
待って…待ってくれ…。
俺には怖くて破れないんだ。
あぁ、作ったのは俺だ…。
弱い俺だ…。
…だって彼を忘れたくなかったんだ。
一緒になってしまえばいつまでも…だから。
だからこの殻を破りたくないんだ。
あぁ待ってくれ。俺を一人にしないでくれ。
もう一人にしないでくれ。
今…今行くから…
おいていかないで。
大丈夫。
きっとこの殻は破れる…。
…だってこの殻を作ったのは自分なんだ。
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ともひと
クラウドが親友からエアエアに乗り換えた瞬間。
…というと聞こえが悪いですね。
いやでもなんて言うのか…
…語彙が欲しい・゜・(ノД`)・゜・
2004.9
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