合わせ鏡






「好きな人が映るんだって」

「映ってるの全部自分じゃないの?」

「一人だけ違う奴が入ってるんだって」

「へぇ」

「ほらほらそこに立ってみろよ」

「えー。うーん。じゃあ立ってやる!」

「さすがザックス!」











「えっ!?クラウドぉ〜?」

「ザックス、セフィロスさんが呼んで、えっ?」

「あっなんだ本物かぁ。あぁびびった」

「何?」

「いやぁ、ここの合わせ鏡を覗くと好きな人が映るんだってさ」

「へぇ。誰か出たの?」

「うん、だからクラウドが」

「あっ、そうか。邪魔しちゃったかな」

「いや、本当にでるわけないんだから気にすんな!」

「うん。じゃ俺は先に行ってるよ」

「おう」












「よう、ザックス。誰が出たんだ?」

「そういやクラウドが乱入してきたから、結局見てないなぁ」

「クラウド?」

「そ。今こっから出てきた金髪の」

「クラウドねぇ…。 へぇ、まぁ好きな人が映るって噂の真偽がわかっただけでいいか」

「何言ってんだ?あ、セフィロスが呼んでるんだった!俺行くわ!」














「誰もこの部屋から出てきてないんだけどなぁ…」






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ともひと
2007.10
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